知っておきたい猫の病気

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知っておきたい猫の病気

猫隠れ

さて、猫を飼う上でどうしても知っておきたいのが病気の事だ思います。

人間だって身近な病気(風邪、腹痛、皮膚病などなど)は、お医者さんでなくても、ある程度の知識としてみんな持っていると思います。家族の一員である猫についても同様で、身近な病気や体調不良などのことは知識として身に付けたら良いのではないでしょうか。日頃注意して観察すると、病気の早期発見にもつながります。

そこで、ここでは猫の病気の症状について説明します。こんな症状が見られたら、すぐに獣医さんに見てもらいましょう!
また、緊急時に備え一番近い動物病院休みの日(土・日・祝日)もやっている動物病院を調べておくと良いと思います。


☆日頃のチェック -顔編-

①鼻が乾いていませんか?(寝ている時は乾いていても大丈夫)
②鼻水が出ていませんか?
③目やにが出ていませんか?
④くしゃみやせきをしていませんか?
⑤よだれをたらしていませんか?
⑥かゆがっていませんか?(耳)

☆日頃のチェック -体編-

①かゆがっていませんか?(体)
②異常に脱毛していませんか?
③よく吐きませんか?(吐いた後、普通であればOKです)
④元気はありますか?
⑤食欲はありますか?
⑥便秘、下痢はしていませんか?
⑦お腹が異常に膨らんでいませんか?
⑧急に痩せてしまった?
⑨けが等していませんか?



☆原因別の病気・症状

原因等 病名 症状
ウィルス猫汎白血球減少症
(猫伝染症腸炎)
(猫ジステンパー)
急激な高熱、たびたびの嘔吐、下痢が続き脱水症状を起こします。血便があらわれ、ショック、昏睡状態なり、死に至る。ワクチン接種で完全に予防できる。
ウィルス性鼻気管炎クシャミ、流涙、鼻汁、高熱からはじまり、脱水・虚脱などがおこり、治療を受けなければ死亡率が高い。ワクチン接種で完全に予防できる。
カリシウィルス感染症ウィルス性鼻気管炎と似た症状が起こります。肺炎などを併発した子猫は死に至ることもあります。ワクチン接種で完全に予防できる。
伝染性猫白血病ウィルス感染症目立った症状がなく、やっかいな病気。免疫力低下に伴う細菌感染を起こしやすくなる。
猫伝染病腹膜炎【湿生タイプ】胸部や腹部に液体が溜まり、腹部が腫れたり、呼吸困難になる。
【乾性タイプ】臓器などがおかされ、その部分によって症状が変化する。
※治療法がなく、かかれば死亡する怖い病気です。
猫エイズウィルス感染症特に目立った症状がない。免疫不全をひき起こし、各種疾患に対する抵抗力がなくなるため、病気がなかなか治らない。
猫伝染性貧血
(ヘモバルトネラ症)
食欲不振、体重減少、黄疸、発熱の症状がでる。
上から3つの病気は3種混合で、上から4つは4種混合のワクチンで予防できますので、年1回のワクチン接種を心がけましょう!
料金は、病院によっても違うようですが、3種混合で5,000~6,000円位、4種混合で8,000~10,000円位が平均のようです。
寄生虫回虫症吐き気、下痢、便秘、腹部膨大、食欲不振などの症状がある。
糞線回虫食欲不振、目ヤニ、せき、下痢、脱水、貧血などの症状がある。
条虫症【マンソン裂頭条虫】肛門や便の中に40~50cmもあるような長い虫が見える。
【瓜実条虫】ノミから感染。
【猫条虫】ネズミを食べて感染。シーツなどに多くの虫の一部が落ちていたりする。

多くは無症状。肛門を地面にこすりつけたりする。
鉤虫症鉤虫は、腸にしっかりくっついて血をすうため、貧血を起こし、食欲不振、腹痛、脱水、血便などのひどい下痢を起こす。特に子猫に起こりやすく、成猫ではあまり見られない。
コクシジウム症軟便から激しい下痢になり、貧血、脱水症状を起こす。食欲不振から痩せて弱る。
栄養バランス黄色脂肪症
(イエローファット)
初期症状は活動的でなくなり、抱こうとすると嫌がったり、痛がったりする。腹部の皮下にゴツゴツした脂肪のシコリができ、触ると痛がる。
くる病ちょっとした事で骨折や、骨にひびが入る。
(日光浴をさせなかったり、発育時にカルシウムが不足するとなりやすい)
肥満動きが鈍くなり、関節への負担も多くなり、糖尿病の原因にもなります。→参考:肥満猫のダイエット
その他耳疥癬症耳をかいたり、物にこすり付けたりする。白く乾燥したものや、黒っぽい特有の耳垢が多量に出る。悪臭あり。
疥癬胴、顔、まぶた、耳、首などに赤い斑点ができ、盛り上がって水ぶくれになります、激しい痒みがでるため、掻いて傷つけてしまいます。
皮膚真菌症顔、耳、頭部などに発疹がでて脱毛します。円形のハゲになりますが、放っておくと広範囲な皮膚病につながります。白いフケがついたようになります。
ノミアレルギー性皮膚炎尾の付け根の背部に集中するが、以外に頸部や咽頭部にも見られる。痒いため、噛んだり舐めたりし、赤くなったり腫れたりする。
ざそう(にきび)下唇と顎が赤くはれ、にきびが出来て脱毛する。
毛球症
(ヘア・ボール)
食欲不振、食後の嘔吐など。
結膜炎眼球の白眼の部分が赤くなり、涙や目ヤニが出る。
歯周炎口の中が臭く、よだれをたらすようになる。
歯ぐきが赤くはれ、膿を持つようになる。
泌尿器症候群腹痛、尿に血や膿が混じる。尿が出ないので、頻繁にトイレに行くようになる。排尿時に疼痛があり、泣き声を出す。
子宮蓄膿症外陰部からおりものが出る。赤色の強いものから黄白色に変わり、持続性の発熱があり、食欲が食欲が落ちる。膿が大量に溜まると、お腹が大きくなる。子猫のうちに避妊手術をしていれば、この病気の心配はありません!
心因性脱毛症去勢や避妊によるホルモンのアンバランスから起こる脱毛(胸部、後足の内側、脇腹など)。また、ストレスからくる過剰なグルーミングによる脱毛です。

何はともあれ、毎日の観察から『なんかへん!』と思ったら、獣医さんに診察してもらいましょう!何も無かったにしろ、何かの病気だったにしろ、心配は解消されるのではないでしょうか?人間も病気します。猫も病気します。早期発見のためにも日頃、よく観察しましょう!

※人間にも移る病気については、『人間と猫の共通の病気』をどうぞ!